ISSEY MIYAKE 市政ブティックは、台湾・台中市の開発が進む街区にある。高層ビルの1階にPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE、2階にme ISSEY MIYAKEが入り、両者は内階段でつながっている。1階のPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEは、自然光が燦々と差し込む土地の魅力を活かし、窓から見える外の景色に沿って服を浮かべ、日常着としてのイッセイミヤケの服と街の風景が重なる空間をつくりだしている。ハンガーラックは天井から取り外せる構造で、空間を何もない初期状態に戻すことができ、多様な企画に対応する柔軟性を備えている。2階のme ISSEY MIYAKEは、丸みのある特徴的なシルエットに倣い、空間をドーム状に覆った。壁と天井の境界線が消失した空間は包まれるような安堵感を生み出し、1階の動的な空間とは対照的に大らかさを感じさせる。上下階をつなぐ階段には、台湾で採掘される蛇紋石を取り入れた。蛇紋石は濃淡様々な緑色が美しく、台湾の街中で出会う度にその上品さに惹かれていた。蛇紋石が上下階の結びつきを強固にし、その重厚さが服の軽やかさを一層引き立ててくれる。何より、台湾の地域性を取り込めたことに意義を感じている。
2018
クライアント : 株式会社イッセイミヤケ / TAIWAN GIVEN CO., LTD.
写真 : 荒木文雄